8K映像出力にも対応した映像エンコーダーの最高峰、「TMPGEnc Video Mastering Works 6」 において、NVIDIA社 のコンシューマ向け最高峰グラフィックカード 「GeForce GTX 1080」を利用したエンコードベンチマークを取得しました。
素材
|
映像形式: AVCHD 録画データ (H.264/AVC MPEG-2TSコンテナ)
解像度: 1920 x 1080i (29.97 fps)
長さ: 5分5秒(9135 フレーム) |
テスト内容
|
上記 の 映像ファイルを リサイズ無し、インターレース保持にて、NVENC と x264 エンコーダーでそれぞれ出力した時間を計測。グラフィックカードの比較対象として、GeForce GTX 980Ti での出力時間も計測。 |
エンコード設定
|
映像形式: H.264/AVC MP4 コンテナ
フレームレート: 29.97 fps
エンコード先: D ドライブに素材を置き、E ドライブへ出力 |
検証環境
|
CPU: Intel® Core™i7-5820K(Haswell-E AVX2) 12スレッド
Memory: 32GB
HDD: D ドライブ SATA 500GB,E ドライブ SATA 500GB
OS: Windows10 Pro
|
TMPGEnc Video Mastering Works 6 GeForce GTX 1080 ベンチマークテスト結果 |
グラフィックカード |
エンコーダー |
CUDAデコードON、CUDAフィルター支援ON |
CUDAデコードOFF、CUDAフィルター支援OFF |
GeForce GTX 1080 |
NVENC |
68 sec |
39 sec |
x264 パフォーマンス標準 |
462 sec |
491 sec |
x264 パフォーマンス最速 |
97 sec |
120 sec |
GeForce GTX
980Ti |
NVENC |
87 sec |
54 sec |
x264 パフォーマンス標準 |
474 sec |
514 sec |
x264 パフォーマンス最速 |
99 sec |
126 sec |
GeForce GTX 1080 対GeForce GTX 980Ti 速度向上率 |
CUDAデコードON、CUDAフィルター支援ON |
CUDAデコードOFF、CUDAフィルター支援OFF |
NVENC
|
x264 パフォーマンス標準 |
x264 パフォーマンス最速 |
NVENC
|
x264 パフォーマンス標準 |
x264 パフォーマンス最速 |
127.94% |
102.60% |
102.06% |
138.46% |
104.68% |
105.00% |
上記のベンチマークの結果おいては、GeForce GTX 1080 は、GTX 980Tiと比較した場合、特にNVENC のエンコードスピードに大きな向上が見られました。CUDAを使用しない場合においては、NVENCにGPUの性能をフルに活用できるため、更に速度が向上しています。上記ではリサイズを行っておりませんが、リサイズ(4K等)を行った場合でも、結果の傾向は同様でした。映像ソースにも依存すると思われますが、GeForce GTX 1080 でのNVENC 出力では、編集時のシークやプレビューにおいてはCUDAデコーダーを利用する場合でも、出力時にはオフにすることで、エンコードスピードを向上させるといった利用法が適しているかもしれません。
TMPGEnc Video Mastering Works 6 のパフォーマンスを体験版で是非チェックしてみてください。
※ 製品の仕様は予告無く変更される場合がございます。
|