ハイビジョンで撮影した映像を、TMPGEnc Video Mastering Works 7で「DVD-Video 向け・720×480・アスペクト比16:9」の出力設定で変換(エンコード)したら、エンコードした映像ファイルの左右に黒帯がついてしまいました。
元ファイル(1440×1080、16:9)
DVD-Video 向けに
変換したら・・・
変換後のファイル(720×480、16:9)
DVD を TV で見る場合は歪むことも無く問題もないのですが、素材として黒帯は気になります。TMPGEnc Video Mastering Works 7 のフィルター機能の一つである[映像クロップ]を使用して、黒帯を切り取り画面いっぱいに表示させる DVD-Video 向けのファイルを作成してみましょう。
TMPGEnc Video Mastering Works 7に動画ファイルを追加します。
TMPGEnc Video Mastering Works 7 にハイビジョンで撮影した映像ファイル(元ファイル)を追加し、
をクリックします。
【フィルター】画面のフィルター一覧から[
映像クロップ]を選択します。
フィルター一覧に[映像クロップ]がない場合フィルター一覧の上の[フィルターを追加]ボタンをクリックし、[映像クロップ]フィルターを追加することで一覧から選択することが可能です。
[映像クロップ]の設定を行います。
DVDサイズへの縮小時の比率を考慮し、上下それぞれ12ピクセルを切り取ります。
上:12
下:12
と設定します。
フィルター一覧から[
映像リサイズ]を選択します。
[映像リサイズ]の設定を確認します。
画像配置方法を「画面全体に表示」、アスペクト比保持のチェックがついていることを確認します。
[OK]をクリックして【フィルター】画面を閉じます。
【出力設定】をクリックし、出力の設定を行います。
用途別出力テンプレートから「DVD-Video向けMPEGファイル」を選択し、[選択]をクリックして次に進みましょう。
【映像設定】タブの設定を行います。
サイズ: 720×480
アスペクト比率:画面アスペクト比16:9
と設定します。
【エンコード】をクリックし、プレビューで確認してみましょう。
プレビュー
プレビュー画面で黒帯がないことを確認し、問題がなければエンコードを開始しましょう。
エンコードが完了すると、黒帯なしの 720×480(16:9)の DVD-Video 向け MPEG ファイルが出来上がります。
[映像クロップ]フィルターを使用せずに黒帯を表示しない方法は?
DVD-Video規格では 704x480 16:9の映像設定が使用可能です。クロップフィルターを使用せずに画面いっぱいに表示させる DVD-Video 向けのファイルを作成することができます。
(* 704x480サイズはBlu-ray規格では使用できません。)
TMPGEnc Video Mastering Works 7 に動画ファイルを追加後、フィルター設定を行わずに【出力設定】に進みましょう。
【映像設定】タブの設定を行います。
サイズ: 704×480
と設定します。
画面アスペクト比率: 16:9
と設定します。
【エンコード】をクリックし、プレビューで確認してみましょう。
プレビュー
この手順でも黒帯なしの 704×480(16:9)の DVD-Video 向け MPEG ファイルを作成することができます。
[映像クロップ]フィルターを使用して、黒枠をなくそうの操作手順は、ムービーでもご覧頂けます。
ムービーはこちらから >>
*ムービーの製品は旧製品のものですが、現在の製品でも同様です。