ビデオ
【モバイル機器】プリセットの映像の設定を行います。
Version 22.3 以降の場合
基本ビデオ設定
● 映像エンコーダ
x264 エンコーダを使用します。
インテル社製対応 CPU(SandyBridge コア以降)で Intel Quick Sync Video 機能が動作する環境では[Intel Media SDK (Hardware)]が選択可能となります。
※ 選択された映像エンコーダにより使用可能な設定が異なります。
● ビデオのサイズ
映像の 横 x 縦のサイズを指定します。対象機器により、選択可能なサイズが異なります。
● アスペクト比率
アスペクト比の設定を行います。対象機器、サイズなどの設定により使用可能なアスペクト比が異なります。また設定によっては選択できない場合があります。
● フレームレート
1秒間あたりの映像コマ数を指定します。映像サイズにより選択できるレートが異なります。映画・アニメのような毎秒 23.976 コマで作成されている素材には、23.976fps を指定することでビットレート効率が上がり、画質向上に寄与します。
● インターレース解除を高精度で行う
インターレース解除処理時、前後フレームを参照してインターレース縞部分を詳細に解析後、縞のない映像を取得し補間処理を行うことで、ジャギー(ギザギザ線)、ピクセル単位のちらつきを高い精度で軽減します。
● パフォーマンス
書き出し時のパフォーマンスを設定します。
設定値が[速い]ほど、書き出し速度は上昇しますが、同時に画質は劣化していきます。逆に設定値が[遅い]ほど、映像の画質は向上します。
設定値: 最速,高速,やや速い,標準,やや遅い,遅い,とても遅い
ビットレート設定
● レート調整モード
CBR(固定ビットレート)
ビットレートに指定された値を用い、映像全編にわたって極力同一のビットレートとなるように書き出します。映像エンコーダ、又は映像素材によっては、ビットレートが一定にならない場合があります。
VBR(平均ビットレート)
映像を指定されたビットレートに収まるように、同じく指定された最大ビットレートの範囲で変動させながら書き出しを行います。
x264エンコーダでは[処理パス数]の指定が可能です。
● 処理パス数
レート調整モードで[VBR(平均ビットレート)]選択時に選択可能です。
※ Intel Media SDK (Hardware) では[2 パス(VBR)]処理は行えません。
1 パス(VBR)
指定したビットレートを中心に最大ビットレートまでの間でビットレートを調整しつつ書き出します。
[2 パス(VBR)]に比べ目標サイズからのズレが発生しやすくなります。目標のサイズに収める用途の場合は[2 パス(VBR)]をご使用ください。
2 パス(VBR)
映像全編を一旦調査を行い(1パス目)その後、書き出し(2パス目)を行います。このため書き出し全体に掛かる時間が大幅に増加する場合があります。
設定したビットレートと CBR で設定したレートが同じ場合は VBR の方が画質が向上する場合が多くなります。また[1 パス(VBR)]に比べ、目標サイズにより近い出来上がりとなるため、決まった容量に収める際などに有効な方法となります。
● ビットレート
1秒あたりの映像のデータ量を設定します。ビットレートが大きくなるほど出力されるファイルの容量は大きくなります。