詳細設定
詳細設定を行います。
※ 数値を変更すると、再生に問題が発生することもありますのでご注意ください。
※[ビデオ]タブの[映像エンコーダ]及び[マルチプレクサー]タブの[システムストリームの形式]により、表示項目が変化します。
※ x264 のパラメータはこちらを参照ください。
Version 22.3 以降は ビデオ > [...その他] > [詳細設定] ボタンをクリックして表示します。
● MP4 オプション
※[マルチプレクサー]タブの[システムストリームの形式]で[MP4]を選択した際のみ設定可能です。
ストリーミング向けで出力する
ヘッダをファイルの先頭に置くようにすることでファイルを全てダウンロードしなくても再生開始できるようにします。
必要ならば Baseline Low-Complexity プロファイル情報を出力する
iPod など、一部の特定の機種で必要なヘッダ情報を付加します。該当機種では当該情報が無ければ再生が行えません。
● MPEG-2 TS オプション
※[マルチプレクサー]タブの[システムストリームの形式]で[MPEG-2 Transport]を選択した際のみ設定可能です。
192 バイトパケットで出力する
TS パケットの先頭に 4 バイトのタイムスタンプ情報など対応機器で使用される情報を付加します。
192 バイトパケットで出力されていない場合に再生(使用)できない機器をご使いの際に有効にしてください。
● 特殊設定
チャプターマーカー設定を I フレームとしてエンコードする
Adobe Premiere Pro でマーカーに設定したフレームを I フレームとしてエンコードし、DVD/Blu-ray オーサリングなどのチャプター等に活用できるようにします。
チャプターマーカー設定を情報ファイルに出力する
Adobe Premiere Pro でマーカーに設定したフレームの情報をファイルとして出力します。出力した情報ファイルは DVD/Blu-ray オーサリングソフト等で活用できます。
● カラープロファイル
テンプレート
カラープロファイルの設定(色空間等)を予め用意されたテンプレートから設定することができます。 [BT.709]、[BT.2020]、[HDR (BT.2100 PQ)]、[HDR (BT.2100 HLG)] から選択することができます。
ビデオフォーマット
NTSC や PAL など、再生する地域で採用されている放送形式を設定します。
(自動設定 / Component / PAL / NTSC / SECAM / MAC / Unspecified)
YUV 形式
出力する映像の色空間のフォーマットが表示されます。通常は 4:2:0 が設定されます。
プロファイルに応じて 4:2:0、4:2:2、4:4:4 が設定可能です。
数値が高いほど、出力映像の1ピクセル辺りのサンプルデータが多くなり、高画質となりますが、出力サイズは増加します。
設定変更は、映像エンコーダー:x264の場合のみ、プロファイル:High 4:2:2 以上で可能となります。
カラー値範囲
出力する映像の色空間の色階調幅が表示されます。通常は 圧縮レンジ (16〜235) が設定されます。
ソース映像が RGB 等フルレンジの場合以外にフルレンジを設定した場合、色ムラ等が発生する場合があります。ご注意ください。
色ビット/ch
出力する映像の色空間に利用する1ピクセル辺りの量子化ビット数(データの細かさ)が表示されます。通常は 8ビット が設定されます。
数値が高いほど、出力映像の1ピクセル辺りの量子化ビット数が高くなり、高画質となりますが、出力サイズは増加します。
映像エンコーダー:x264 の場合のみ、プロファイル:High 10以上で、9ビット、10ビットが設定可能です。
色空間 (原色/転送特性/マトリクス係数)
出力されるデータの色空間を設定します。
DVD-Video やパソコンで録画される一般的な MPEG は [SMPTE170 M] で設定されます。ハイビジョンデータやデジタル放送などは [ITU-R BT.709] で設定されます。通常、HDRコンテンツなどでは [ITU-R BT.2020、ITU-R BT.2100 PQ/HLG、ITU-R BT.2020 Non-Constant] で設定されます。 入力データと異なる色空間の場合は自動的に変換を行います。(BT.709 範囲まで)
HDR メタデータ設定
YouTube にアップロードする場合など、HDR 動画の判定に必要なカラーメタデータを出力ファイルに付与します。
マスタリングディスプレイの色度座標や最大/最小輝度などの情報を指定可能です。
● 映像の設定
VBV バッファ初期充填率
再生を想定したビットレートのバッファの初期充填率を指定します。変更する場合は、再生に使用する機器の仕様に合わせて設定してください。
※ 値が適切でないとエンコードに時間がかかったり、画質に影響が出る場合があります。
P フレームの相対品質
I フレームに適用された量子化計数の平均値に設定した数値を掛算し、その値を P フレームの係数として使用します。数値を上げると画質が上がりますが圧縮率が低下します。また値を小さくすると圧縮率は増加しますが画質に悪影響が出る場合があります。
B フレームの相対品質
I フレームに適用された量子化計数の平均値に設定した数値を掛算し、その値を B フレームの係数として使用します。数値を上げると画質が上がりますが圧縮率が低下します。また値を小さくすると圧縮率は増加しますが画質に悪影響が出る場合があります。
※ [マクロブロックツリー最適化を行う] が OFF 時のみ設定可能です。
● 動き検索の設定
動き検索タイプ
- ダイヤモンドサーチ(Diamond)
近辺のピクセルのみを対象とした最も高速な動き検索を行ないます。高速な検索を行なうため検索精度は他の手法に比べ劣ります。このため画質も他の手法より劣る場合があります。
- ヘキサゴンサーチ(Hexagonal)
周囲のピクセルを放射状に6角形の形で検索を行い、動きの有無をより効率的に検索する事が可能です。標準的な速度と検索精度を持ち、適度な処理時間で標準的な画質を得ることが可能です。ダイヤモンドサーチよりも処理時間はかかりますが、画質も良くなることが多くなります。
- アンイーブンマルチヘキサゴンサーチ(UMH)
ヘキサゴンサーチに比べ広い範囲から動きを検索するため、処理時間が増加しますが時間に見合った画質を得ることが可能です。時間をかけより良い画質を目指す際などにこちらの選択をお薦めします。
- 徹底サーチ(Exhaustive)
周囲のピクセルを徹底的に検索し、動きの有無を調査していく手法のため、処理時間が長大となります。得られる画質も高い物となりますが、その分処理時間がかかる事に注意が必要です。
※ ビデオタイプが[インタレース]の場合、ご使用になれません。
- アダマール徹底サーチ(Hadamard Exaustive)
徹底サーチで検索されるデータに対し動きの検知に高度な計算を用い、より正確な動きのデータを得ます。このため動き検索の速度が最も遅くなりますが、得られる画質も最も高くなります。処理速度がヘキサゴンサーチ等と比べ極端に長くなる場合があるため、より高速な動作が必要な場合は他の動き検索方式を選択してください。
※ ビデオタイプが[インタレース]の場合、ご使用になれません。
動き検索範囲
動き検索の範囲を何ピクセルの範囲で行うかを設定します。大きくし過ぎると範囲が広がり、出力が重くなり、再生機器での互換性に問題が出る場合もあります。
● H.264/AVC の詳細設定
ストリームの構造を Blu-ray 向けに調整する
Blu-ray 規格で必須となるエンコード手法で書き出しを行います。
本オプションが使用されていない場合、多くの場合 Blu-ray 規格に沿った MPEG-4 H.264/AVC の出力は行えませんのでご注意ください。また、本オプションを有効にするだけでは Blu-ray 規格を満たすことにはなりませんので、Blu-ray 規格に準拠したファイルを書き出す場合は [Blu-ray]プリセットでの設定をお奨めします。
ストリームの構造を AVCHD 向けに調整する
AVCHD 規格で必須となるエンコード手法で書き出しを行います。
本オプションを有効にすると同時に「ストリームの構造を Blu-ray 向けに調整する」も有効となります。
本オプションが使用されていない場合、多くの場合 AVCHD 規格に沿った MPEG-4 H.264/AVC の出力は行えませんのでご注意ください。また、本オプション(AVCHD + Blu-ray)を有効にするだけでは AVCHD 規格を満たすことにはなりませんので、AVCHD 規格に準拠したファイルを書き出す場合は
[AVCHD]プリセットでの設定をお奨めします。
スライス数
1フレームを複数のスライスに別けて処理を行います。並列処理を行いやすくしますが、その代わりに出来上がりサイズや圧縮効率や画質に悪影響が出る場合があります。また出力時間は並列処理の効率が上がるため好影響が出る場合があります。
※ 解像度/プロファイルなどにより指定できるスライス数は異なります。
※ Blu-ray 規格などではプロファイル&レベルによって使用可能なスライス数が異なります。
8x8 トランスフォーム許可
マクロブロックを8x8サイズで DCT(離散コサイン変換)処理を行えるようにします。使用することで圧縮効率と画質に好影響を与えます。
※ High プロファイルでのみ使用可能です。
制約付きイントラ予測
圧縮率が下がりますが、ネットストリーミングなどの制約環境化において本設定が必要な環境の場合に使用します。
ISO/IEC 14496-10:2009 で追加されたアスペクト比コードを許可
MPEG-4 H.264/AVC の規格書 2009年版 ISO/IEC 14496-10 で新たに追加されたアスペクト比指定方法の使用を許可します。使用を許可した場合、新しいアスペクト比指定方法に対応していないプレイヤーや再生機器では、正しい比率で再生されない場合があります。ご使用のプレイヤーに合わせて指定方法を変更して下さい。
※ x264エンコーダ以外のエンコーダではハードウェアの仕様により ON の状態となります。
最小クァンタイザ値
映像データを量子化で圧縮処理する際にどれだけ切り捨てるかの設定においての最小値を指定します。量子化が行われる他の設定に影響を与えます。数値が増加すると切り捨てられる映像データが多くなり、映像の画質は低下しますが圧縮率は増加します。ビットレートが低い場合などに数値をあげる事で画質を維持する事が可能です。量子化の値を小さくしすぎると映像の切捨て処理が適切に行えず圧縮効率が落ち、逆に画質が低下する場合があります。固定品質など量子化の設定が重要となる出力方式ではこの設定を変更する事で画質に差異が発生します。
最大クァンタイザ値
映像データを量子化で圧縮処理する際にどれだけ切り捨てるかの設定においての最大値を指定します。量子化が行われる他の設定に影響を与えます。数値が増加すると切り捨てられる映像データが多くなり、映像の画質は低下しますが圧縮率は増加します。ビットレートが低い場合などに数値をあげる事で画質を維持する事が可能です。量子化の値を小さくしすぎると映像の切捨て処理が適切に行えず圧縮効率が落ち、逆に画質が低下する場合があります。固定品質など量子化の設定が重要となる出力方式ではこの設定を変更する事で画質に差異が発生します。
※ 最大クァンタイザ値にて 69 よりも小さい値を設定している場合、最大ビットレート(VBVバッファサイズ)を超えてしまう場合があります。特に理由がない場合は 69 を指定してください。
色差 QP オフセット
輝度(Y)と彩度(UV)に与える量子化クァンタイザ値(QP値)のバランスを変更し、画質と圧縮効率の両立を目指します。元々データ量の多い輝度情報の量子化による切捨て量は変えずに、元々のデータ量の少ない彩度情報に多目のデータ量を与えることで圧縮時の劣化を防ぎます。このためマイナスに設定すると切り捨て量が減り色情報が増えますが圧縮効率が下がります。
量子化行列
イントラ 4x4、インター4x4、イントラ 8x8、インター8x8の量子化行列の手動設定及び量子化行列の値の保存/読み込みが行えます。値を増加させると圧縮率が上がりますが画像の劣化を誘発します。手動で設定する場合は素材に適した値を設定してください。
※ High プロファイルでのみ使用可能です。x264エンコーダ使用時、Baseline/Mainプロファイルではフラット16、High プロファイル時はデフォルト(JVT標準)が初期選択されます。)
デブロッキングフィルタモード
映像のデブロッキングを行うかどうかを指定します。
x264エンコーダでは以下のデブロッキングフィルタの動作設定も有効に出来ます。
デブロッキングフィルタ Alpha 係数
ブロックノイズが出現しているかを見極め、デブロッキングフィルタを適用するかどうかを決めるための閾値を設定します。数値を大きくすることでブロックノイズが減少しますが、ブロックノイズを消すための処理で映像ににじみが発生しやすくなります。
デブロッキングフィルタ Beta 係数
デブロッキングフィルタの強さを設定します。数値を増やすことでブロックノイズのディティールが減少します。数値を大きくするとブロックノイズを消すための処理で映像ににじみが発生しやすくなります。
ダイレクトモード予測
B フレームの動き検索に使用する予測方式の設定を行います。通常は空間または自動を選択してください。空間モードに比べ時間モードは圧縮率の向上が見込めますが、画像に時間軸に由来するノイズが発生したり処理時間の増加が見込まれます。また禁止を選択された場合も処理時間が増加します。
重み付け予測モード(P フレーム)
参照するフレームとの差異を検知しフェードイン/アウトの映像で破綻が発生しないようにします。スマートに設定することで、シンプルよりも高度な計測を行います。再生するプレイヤー(モバイル機器など)によっては映像が乱れる場合があるので、環境に応じて使用してください。
※ ビデオタイプが[インタレース]の場合、ご使用になれません。
重み付け予測モード(B フレーム)
参照するフレームとの差異を検知しフェードイン/アウトの映像で破綻が発生しないようにします。有効にし暗黙的モードで使用することでが質向上が期待できますが再生するプレイヤーによっては映像が乱れる場合があるので、環境に応じて使用してください。
(Baseline プロファイル、又は GOP 構造で B フレーム枚数を 0 にしている場合では B フレームが使用されないため本項目は使用できません。)
許可するマクロブロックモード
許可するモードを増加させると圧縮効率が上がりますが出力速度が低下します。有効にするモードを増やした場合、圧縮効率が増加するとともに、不必要とされるデータも増加するため画質に悪影響が出る場合もあります。また、特定のモードで再生互換性に問題が出る場合がありますので問題がない場合は初期設定のままお使いください。
Bフレームピラミッドモード
B フレームが存在し、最大参照フレーム数が 4 以上(または「0(自動)」)の場合に設定できます。
エンコード速度と画質に好影響を与えますが、再生時の負荷が上昇するため再生環境によって設定を考慮してください。 [厳密]に設定すると Blu-ray の規格で使用される方式が用いられます。本オプションを使用する場合、[最大参照フレーム数]:4枚以上(または「0(自動)」)、[GOP 内での B フレーム数]:2枚以上を[GOP 構造設定]で設定しておく必要があります。
● x264 の詳細設定
スライスをスレッドで処理する
スライスの処理をマルチスレッドで実行します。ストリーミングデータの作成時などで使用します。再生環境によっては再生に問題が出る場合があるので必要な場合のみ使用してください。
決定論的処理を行う
決定論的処理を行ない、マルチスレッド処理における処理結果のばらつきを抑えます。
視覚心理最適化を行う
視覚心理に基づいてフィルムグレインなどの複雑な映像でディテールを失わないように処理を行い映像の再現性を高めます。有効にすることで圧縮効率が落ちる場合や出来上がりサイズに影響が出る場合があります。
動き検索で色差を考慮する
動き検索を行なう際に色差(UV)の情報を使用し、サブピクセル精度での映像の動き情報を取得し、画質向上寄与します。使用しない場合、処理速度は向上しますが画質低下が発生します。
混合参照を行う
マクロブロックの各ブロック(8x8 16x8 8x16)内で参照するフレームをそれぞれ決めることができるようにします。本オプションを使用しない場合、処理速度は向上しますが、マクロブロック全体で同一の参照フレームを見ることとなり、圧縮効率が落ち画質に悪影響がでます。
高速 P-Skip 検出を行う
P フレーム内の P-skip マクロブロックの指定を映像に変化があるか無いかの厳密な判定をせずに高速指定します。P-skip マクロブロックは直前のフレームデータのコピーのため、厳密に判定しない場合は高速に動作しますが平坦でじわじわ変化するような映像箇所でブロックノイズが出る場合があります。
DCT 係数削減を行う
P フレームに含まれるデータ量の少ない DCT ブロックを削減し、ビットレート効率の改善を行います。
映像データの削減を行うため、映像のディテールに影響が出る場合があります。ビットレートに十分な余裕がある場合は無効化することでより高画質にできます。
マクロブロックツリー最適化を行う
複数のフレーム間で動きの情報を観察し、マクロブロックごとにより最適な値で量子化を行うように設定します。特に低ビットレート環境においてのデータ効率が改善されます。
適応 B フレーム挿入
映像を B フレームとするか P フレームとするかの判定を映像に応じて適切に判断します。
[高速決定]では判断を簡易的に行いますが、[最適]ではより厳密に判断を行います。このため[最適]では処理速度が遅くなります。
適応 B フレーム挿入の傾向
B フレームの挿入の頻度を設定します。値を大きくすることで B フレームの挿入量が増加し、値を減らすことで減少します。画質への影響が大きいため出来上がりの再生画質によって調整を行ってください。
サブピクセル動き予測モード
サブピクセルの動き予測の精度を 0〜11 の 12 段階で設定可能です。
値を大きくすると画質が向上しますが処理速度が低下します。
レート歪み最適化による量子化
量子化の丸め計算をマクロブロック単位で最適な値で行います。使用すると圧縮効率が上がり画質向上に寄与します。また、常に有効を使用するとエンコード時間が増加しますがさらに圧縮効率が上がります。
視覚心理適応 QP のモード
最適な量子化処理をブロックごとに行い1フレーム内での画質の改善を目指します。分散に設定することで使用するデータ量を分散し最適な画質を目指します。自動分散に設定すると、より広範囲で分散処理を行ないます。
視覚心理適応 QP の強度
視覚心理適応 QP 強度を設定します。各ブロックに配分するデータ量をどれだけ融通するかを設定するため 0 に近づくと効果が減少します。映像素材によっては映像が平坦化してしまう場合があるので素材により値を調整してください。
視覚心理最適化の RD 強度
視覚心理最適化の RD 強度を設定することで、エンコード時にディテールの消失しやすい箇所をどれだけ残すかの強度の設定を行います。
値を下げるとディテールの消失は起きやすくなりますが、圧縮効率は高まります。大きくしすぎると圧縮効率が低くなり、出来上がりサイズの増大が起こる場合があります。
※ [視覚心理最適化を行う]が有効のときのみ設定可能です。
視覚心理最適化の Trellis 強度
視覚心理最適化の RD 強度で設定されるより細かい映像表現を残したい場合に使用します。
ディテールを残すために数値を上げると圧縮効率が悪化する場合があります。0 を指定すると効果が OFF になります。
※ [視覚心理最適化を行う]が有効のときのみ設定可能です。
スレッド先行検査フレーム数
処理速度の向上を目指します。自動を選択されている場合、B フレームの設定枚数に応じて自動的に先行検査枚数が設定されます。
本オプションを使用すると処理に必要なメモリ使用量が増加しますので極端に大きな値を設定する場合はご注意ください。またメモリ使用量が増え安定性に影響が出る場合は OFF でご使用ください。
動きベクトル最大長
動きベクトルの最大長を指定します。自動を選択されている場合、プロファイル&レベルに応じた規格最大値が設定されます。最大長を制限または指定しなければならない再生プレイヤーなどで再生される場合などに指定してください。
動きベクトルスレッド間バッファ
動き検索において動き検索の内容をスレッド間でバッファリングする場合の値を設定します。設定値を大きくすると値によってはマルチスレッド処理効率に影響が出る場合があるので通常は自動を設定します。
ビットレート変動の許容度
平均ビットレート出力において、どの程度ビットレートの振れ幅を許容するかを設定します。1 よりも大きく設定するとシーンによるビットレート変動が大きくなりますが出来上がりサイズが指定サイズよりずれる場合があります。
レートコントロールの先行検査フレーム数
レートコントロールを行なう際に先行で検査するフレーム数を設定します。値を小さくするとレートコントロールの精度が落ち、値を大きくすると処理速度に影響が発生します。
イントラ量子化デッドゾーン
イントラブロックの量子化においてディテールをどの程度残すかを設定します。数値を上げるとビットレート効率が上昇しますがディテールが失われます。
インター量子化デッドゾーン
インターブロックの量子化においてディテールをどの程度残すかを設定します。数値を上げるとビットレート効率が上昇しますがディテールが失われます。
クァンタイザステップ数
隣り合うフレームの量子化処理の値の変動量を制御します。設定値が大きくなった場合、隣り合うフレーム間での画質差が大きくなる場合があります。
QP カーブコンプレッション
シーンが変わったり、映像が激しく動き出したり(または静かに変化)した場合、その箇所でのビットレートの変動(その箇所の QP (量子化)値を変動させる度合い)をどの程度許容するかを指定します。
0 に近づけるとビットレート変動が少なくなり激しいシーンなどでビットレート不足が発生する可能性があります。1 に近づけると変動が大きくなり画質は安定していきますが劣化の感じやすい静かなシーンへのビットレート配分が少なくなってしまう可能性があります。0.6 が初期値となります。
QP 事前カーブコンプレッション
QP カーブコンプレッションを行う前に設定値の範囲で映像データをなだらかにし圧縮しやすく調整します。初期値は 20 となります。範囲を広くすると、変動がなだらかになり、ビットレートの融通(画質の均一化)がされにくくなります。
QP 事後カーブコンプレッション
QP カーブコンプレッションを行った後に設定値の範囲で映像データをなだらかにしビットレート変動を抑えます。初期値は 0.5 となります。範囲を広くすると、変動がなだらかになりビットレートの融通(画質の均一化)がされにくくなります。
ノイズ除去
クリップの映像に対し圧縮前にノイズ除去を施し圧縮率を向上させます。有効にした場合、エンコード速度に影響がでます。数値を大きくする事でより強力に効果を発揮します。