株式会社ペガシスは、高画質マルチビデオエンコーダ「TMPGEnc
4.0 XPress(ティーエムペグエンク 4.0 エクスプレス) Ver.4.4.0.233」において、最新の「インテル® Core™2 Extreme プロセッサー QX9650」 及び 「インテル® Xeon プロセッサー 5400ファミリー」 とその拡張命令 SSE4 に正式対応したことを発表いたします。
インテル社が新たに開発した、「インテル® Core™2 Extreme プロセッサー QX9650」、「インテル® Xeon プロセッサー 5400ファミリー」は開発コード名 Penryn コアを使用した最初の45nm製造プロセスを採用のCPUです。新設された拡張命令 SSE4 は、画像、動画、音声を扱う多くの操作を有効利用でき、エンコードをはじめとするマルチメディア系の処理で威力を発揮します。
このSSE4対応により、最新バージョン(10/16日公開 Ver.4.4.0.233)の TMPGEnc 4.0 XPress では、ハイビジョン映像のエンコード処理など特にパソコンに大きな負荷をかける作業で、40%を超える大幅な高速化を実現しました。(前バージョン比)
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尚、本発表にあたりインテル株式会社 本部長 宗像 義恵 様より下記のコメントを頂戴しています。
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インテル® SSE4へ対応した「TMPGEnc 4.0 XPress(ティーエムペグエンク 4.0 エクスプレス) Ver.4.4.0.233」の発表を歓迎いたします。
ユーザーは、最新のインテル® Core™2 Extreme プロセッサー搭載PCとインテル® SSE4に対応するマルチスレッド化されたアプリケーションを利用することで、高い処理能力が要求されるハイビジョン映像のエンコーディング作業などをスムーズに実行することができます。 |
今度の最適化ではハイビジョンエンコードに主眼を置き、PV3/4形式 や HDVカメラなどで撮影された映像をより高速にエンコードできるようになりました。以下に参考といたしまして、弊社でハイビジョン素材を使用して行いましたベンチマークテスト結果を掲載させていただきます。
この検証は、インテル® Core™2 Extreme プロセッサー QX9650 を搭載したパソコン1台に、新旧2つのバージョンのTMPGEnc 4.0 XPressを計測した場合と、拡張命令 SSE4 のオプションを有効/無効にしたときに生じるパフォーマンスの違いを計測したものです。
TMPGEnc 4.0 XPress ハイビジョン映像データ ベンチマークテスト |
素材
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形式: PV3 形式ハイビジョンデータ
解像度: 1440 x 1080i (29.97 fps)
長さ: 2分30秒(4523フレーム) |
テスト内容
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上記 の PV3 形式ファイルを SSE4 に対応した TMPGEnc 4.0 XPress (Ver.4.4.0.233)と非対応の旧バージョン(Ver.4.3.2.228) でエンコードを行い、 SSE4の有無による処理時間差の計測します。
(※ 新CPUを搭載した同一パソコン上での速度比較になります)
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エンコード設定
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形式: HDV-HD2 フォーマット
画質設定: 画質重視
解像度: 1440 x 1080i (29.97 fps)
動き検索精度: 高精度
エンコード先: C ドライブに素材を置き、D ドライブへ出力 |
検証環境
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CPU: Intel® Core™2 Extreme QX9650 (Penrynコア 4コアモデル 3.00GHz)
Memory: 2046 MB
HDD: Cドライブ SATA 500GB,Dドライブ SATA 500GB
OS: Windows Vista Ultimate (32bit)
Video: GeForce 8800GTX
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ベンチマーク結果 |
※ 数値は同一設定で4度検証を行った平均値(秒)です。
※「SSSE3」は、旧バージョンでは 「Core2 Duo/Extreme拡張命令」という名称で表記されていました。
※ 高速化の倍率はFPS換算で計算したものです。(FPS換算…1秒あたりに処理できるフレーム数で比較して倍率を求めます)
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このベンチマークテストの結果より、新CPUのサポートする拡張命令「SSE4」のハイビジョンエンコードにおけるハイパフォーマンスが明確に見てとれます。SSE4を使用しない状態で、2つのバージョン間で時間の短縮が見られるのは、SSE4拡張命令への対応以外の改良点によるものです。
尚、該当する新CPUを搭載しているパソコンでもCPU以外のハードウェア構成、ハイビジョン映像の素材ファイルなどの条件により、同レベルのパフォーマンスは得られない場合があります。また、ハイビジョン映像のエンコード処理においては SSE4 対応による処理速度の向上が顕著に見てとれますが、SDサイズの映像のエンコードでは、効果を十分に発揮できない可能性があります。
今後も弊社では、最新のハードウェア環境に対し、より一層のプログラムの最適化を行い、
ソフトウェアの品質向上に努めさせていただきます。
※ 製品の仕様は予告無く変更される場合がございます。
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また、本文中では(TM)、(R)マークは省略させていただきました。
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