ビデオ

【Blu-ray(BDMV)】プリセットの映像の設定を行います。


Version 22.3 以降の場合



基本ビデオ設定

映像エンコーダ
x264 エンコーダを使用します。
インテル社製対応 CPU(SandyBridge コア以降)で Intel Quick Sync Video 機能が動作する環境では[Intel Media SDK (Hardware)]が選択可能となります。
※ 選択された映像エンコーダにより使用可能な設定が異なります。


プロファイル
[Main] [High] プロファイルが選択可能です。
※ 設定値によって、使用可能な値が異なります。


レベル
[自動]及び[3〜4.1]の間で選択可能です。
※ 設定値によって、使用可能な値が異なります。


ビデオのサイズ
映像の 横 x 縦 サイズを指定します。
素材以下に縦横サイズが縮まると映像の解像感(くっきりはっきり感)が低下します。しかし、映像に与えるビットレートが低い場合は縦横サイズを小さくした方が圧縮ノイズが発生し難くなり、画質が向上する場合もあります。素材や設定により適切なサイズを指定してください。
Bl-ray(BDMV) 規格では、以下の解像度が使用可能です。
NTSC 720 x 480 / 1280 x 720 / 1440 x 1080 / 1920 x 1080
PAL 720 x 576 / 1280 x 720 / 1440 x 1080 / 1920 x 1080


アスペクト比率
画面アスペクト比 4:3 及び 16:9 が選択可能です。
アスペクト比 16:9 を指定し書き出しすると、縦横サイズ 720x480(576)の場合に再生時に プレーヤーによって 16:9 に引き伸ばされて再生されます。
※ 720x480、720x576 以外ではアスペクト比率は指定できません。


フレームレート
1秒間あたりの映像コマ数を指定します。
※ NTSC / PAL、映像エンコーダ、プロファイル&レベルにより設定可能な値が異なります。
NTSC 23.976 / 24 / 29.97 / 59.94 fps
PAL 23.976 / 24 / 25 / 50 fps
※ 720 x 480 では 29.97 fps、720 x 576 では 25 fps 固定となります。
※ 1280 x 720 では 25 fps,29.97 fps は使用できません。また、1280 x 720 設定のみ 59.94 fps,50 fps が使用可能です。


エントロピー符号化
エンコード時に使用される符号化方法を指定します。
再生する対応機器によって適切な方を選択してください。
CAVLC CABAC に比べ計算量が少なく、エンコード・デコード共に処理が少なくてすむため、携帯機器向けのベースラインプロファイルで用いられます。
CABAC 様々な画像情報全体を符号化するため処理が多く、エンコード・デコード共に重くなるため、再生では Main プロファイル以上対応のデコーダーで使用が可能となります。


ビデオタイプ
Adobe Premiere Pro のプロジェクト設定にて設定されたフォーマットに合ったタイプを選択してください。プラグイン側では、自動的にインターレース解除などを行うことができません。
プログレッシブ プログレッシブモード(1コマの映像を書き出しする際に一気に描画する方式)でエンコードします。
インターレース インターレースモード(テレビ放送で使われる表示方式)で書き出します。パソコン上で再生させた場合、走査線による横縞が表示される場合があります。
プログレッシブ
(2:2 プルダウン)
29.97fps プログレッシブの映像を再生時に 29.97fps インタレースの映像として出力するようにフラグを立ててエンコードします。プログレッシブ映像として出力しますので 29.97fps 設定時のみ使用でき、プログレッシブ 29.97fps 素材の場合、エンコード効率が上昇します。
※ 映像形式やサイズ、または映像エンコーダによって指定可能な項目が異なります。


インターレース解除を高精度で行う
インターレース解除処理時、前後フレームを参照してインターレース縞部分を詳細に解析後、縞のない映像を取得し補間処理を行うことで、ジャギー(ギザギザ線)、ピクセル単位のちらつきを高い精度で軽減します。


フィールドオーダー
ビデオタイプをインターレースにしたときにトップフィールド (偶数フィールド) とボトムフィールド (奇数フィード) のどちらを先に表示するかを設定します。
多くの再生機器でトップフィールドが使用されていますが、機器によって異なるため、再生環境に合わせて設定してください。


パフォーマンス
書き出し時のパフォーマンスをプリセットします。
Blu-ray(BDMV) 出力では動き検索精度が各パフォーマンスに従い自動的にセットされます。
設定値が速いほど、書き出し速度は上昇しますが、同時に画質は劣化していきます。逆に遅い設定値ほど、映像の画質は向上します。
設定値: 最速,高速,やや速い,標準,やや遅い,遅い,とても遅い


詳細設定
チャプターマーカー設定を I フレームとしてエンコードする
Adobe Premiere Pro でマーカーに設定したフレームを I フレームとしてエンコードし、DVD/Blu-ray オーサリングなどのチャプター等に活用できるようにします。
※ x264 エンコーダ使用時のみ設定可能です。

チャプターマーカー設定を情報ファイルに出力する
Adobe Premiere Pro でマーカーに設定したフレームの情報をファイルとして出力します。出力した情報ファイルは DVD/Blu-ray オーサリングソフト等で活用できます。


ビットレート設定


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レート調整モード
CBR(固定ビットレート)
ビットレートに指定された値を用い、映像全編にわたって極力同一のビットレートとなるように書き出します。映像エンコーダ、又は映像素材によっては、ビットレートが一定にならない場合があります。
VBR(平均ビットレート)
映像を指定されたビットレートに収まるように、同じく指定された最大ビットレートの範囲で変動させながら書き出しを行います。
x264エンコーダでは[処理パス数]の指定が可能です。


処理パス数
レート調整モードで[VBR(平均ビットレート)]選択時に選択可能です。
※ Intel Media SDK (Hardware) では[2 パス(VBR)]処理は行えません。
1 パス(VBR)
指定したビットレートを中心に最大ビットレートまでの間でビットレートを調整しつつ書き出します。
[2 パス(VBR)]に比べ目標サイズからのズレが発生しやすくなります。目標のサイズに収める用途の場合は[2 パス(VBR)]をご使用ください。

2 パス(VBR)
映像全編を一旦調査を行い(1パス目)その後、書き出し(2パス目)を行います。このため出力全体に掛かる時間が大幅に増加する場合があります。
設定したビットレートと CBR で設定したレートが同じ場合は VBR の方が画質が向上する場合が多くなります。また[1 パス(VBR)]に比べ、目標サイズにより近い出来上がりとなるため、DVD ディスクや BD ディスクなど決まった容量に収める際などに有効な方法となります。


ビットレート
1秒あたりの映像のデータ量を設定します。ビットレートが大きくなるほど出力されるファイルの容量は大きくなります。
最大映像ビットレート 15 Mbps 以下の場合、[GOP 構造設定]内の[GOP の標準フレーム数]が最大 60 まで指定可能となります。映像ビットレートは映像と音声の合計最大ビットレートにより、指定可能な最大値が変化します。
これらは Blu-ray 化された際のオーサリングに伴う諸データを加味した値となっております。
(最大ビットレートは音声のビットレートによって使用可能な最大値が異なります。)
フォーマット 最大映像ビットレート
Blu-ray(BDMV) 40 Mbps


GOP 構造設定


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GOP の標準フレーム数
1GOP 内のフレーム数を指定します。
設定可能値は、1〜60となります。
※ 最大ビットレートが 15 Mbps 以下では、最大60(29.97 fps 設定時)と最大48(23.976 / 24 fps 設定時)までが選択可能です。


編集用ビットストリームを出力する(Closed GOP)
1つの GOP を Closed に設定し、前後の GOP 間で干渉が起きないよう設定します。GOP 間の干渉がなくなるため映像の編集がしやすくなりますが、圧縮率は低下します。
※ x264 エンコーダ使用時のみ設定可能です。


シーンチェンジを検出する
映像のシーンチェンジを検出し I フレームを挿入します。映像の切り変わり目での絵の崩れなどを防止できます。
※ x264 エンコーダ使用時のみ設定可能です。